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経営改善の具体的な対策を考える 【経営改善計画書作成-18<アクションプラン>】

2020/07/02
 
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経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。

課題の解決を4回にわたりお話してきました。

今回は、具体的な対策の考え方に移ります。

経営を改善するための具体的施策 アクションプラン

経営を改善するために、どのような具体的な施策を行うのかを決めていきます。

これらのことを「アクションプラン」と呼びます。

 

いつ、だれが、なにを、どのように

アクションプランを作成するにあたり、抜けてはならない項目があります。

それは、「いつ」、「だれが」、「なにを」、「どのように」の4つです。

アクションプランの書き方は特に決まりはありませんが、上記の4項目は必ず入れます。

そして、それらを実施すると数字がどう変わるかも合わせて書きます。

①課題

これまで行った分析から導き出された課題を書きます。

②実施時期

施策をいつ行うのかを書きます。

③主担当者

誰が責任をもって行うのかを書きます。

④具体的な内容

どのようなことを行うのか、金融機関の人が読んでもわかるように書きます。

⑤具体的な内容を行うことにより変化する数値

どれくらいの効果があるのか数値で示します。

年度別に分けて書いても構いません。

 

アクションプランの具体例

アクションプランの具体例としていくつか挙げておきます。

目的はリスケを行ってもらうための説得材料ですので、型にはまる必要はありません。

 

具体例1

項目:経費削減

課題:役員報酬の削減

実施時期:平成○○年○月

主担当:人事部長

具体的内容:役員報酬を25%カットし、年額○○○万円から○○○万円に削減する。

効果:計画0年度 ○○○万円

 

具体例2

項目:売上向上

課題:来店客数増加

実施時期:平成○○年○月

主担当:営業部長

具体的内容:店舗にて子供向けイベントを行い、ファミリー層の来客を促す

効果:計画0年度 来客数前年比○%UP 売上額○○○万円増加 粗利額○○○万円増加 イベント費用○○○万円 見込利益○○○万円

 

具体例3

項目:人材育成

課題:技能承継

実施時期:平成○○年○月

主担当:工場長

具体的内容:ビデオ撮影、テキストによるマニュアル化を行い、OJTによる技能承継のスピードを上げる

効果:計画2年度 多能工化による生産性向上 生産効率○%UP 原価○○万円削減

 

具体例4

項目:在庫

課題:在庫削減

実施時期:平成○○年○月

主担当:生産部長・設計主任

具体的内容:生産品目の部品の共通化を図り、在庫品目を削減する

効果:計画1年度 在庫品目○○削減 在庫金額○○○万円削減

 

ポイントは、責任者を明確にすることと、施策を行うことによる数値の見込み額を算定することです。

 

まとめ

アクションプランの積み上げにより、経営改善計画の数値を作り上げていきます。

施策の内容を具体的にすることで、実際の現場で取り組みやすくなります。

アクションプランは経営者が一人で作成するのではなく、キーとなる従業員を巻き込んで主体的に施策案を出してもらいながら施策を考えていきます。

一方的な押し付けの施策は現場での混乱を招き、計画倒れになりかねません。

 

【リスケ(返済猶予)のための経営改善計画書作成】シリーズ

次回 経営改善計画で必ず意識すべき3つの数値基準 【リスケ(返済猶予)のための経営改善計画書作成-19<数値計画-①>】

前回 進むべき方向性を考える 【リスケ(返済猶予)のための経営改善計画書作成-17<課題の解決-④>】

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末信 公平

中小企業診断士/認定経営革新等支援機関/ファイナンシャルプランニング技能士2級中小企業庁委託事業ミラサポ専門家登録/神戸商工会議所外部専門家登録/公益財団法人ひょうご産業活性化センター経営専門家登録/公益財団法人兵庫県勤労福祉協会ひょうご仕事と生活センター外部相談員登録/兵庫県中小企業診断士協会・大阪中小企業診断士会会員/ NPO法人ファザーリング・ジャパン関西会員
経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。
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経理の専門学校卒業後に食品製造会社に入社。主要取引先の倒産、メインバンクの破綻等を経験。工場運営改善など行い、過去最高益への貢献を果たす。その後、洋菓子製造小売業を経てアパレル関連会社へ転職。自身の経験を活かし、資金繰り改善を中心とした支援を行うため、中小企業診断士として独立。

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